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2017-03

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ファン不在の対立劇はごめん

先日行われたF1アメリカグランプリですが、出走6台と前代未聞の事態となりました。ミシュランタイヤを使用する7チームがフォーメーションラップのみに参加しリタイアした為ですが、僅か6台ではレースの盛り上がりは期待できません。観客からはブーイングが相次いだようですが、それも当然のことでしょう。
この事態の背景としては、ミシュランタイヤを使用しているチームに予選からトラブルが続出し、ミシュラン側も耐久性を保証できないと発表しました。現在のレギュレーションではレース中のタイヤ交換は原則禁止ですから、ドライバーの安全性確保の観点からFIA(国際自動車連盟)側にシケインの設置を要求しましたが、FIAと合意できずレースのボイコットに踏み切ったようです。

まず、真っ先に問われるのはミシュランの責任でしょう。タイヤ交換についてのレギュレーションはこのレースから適用になった訳ではないのですから、レースを完走できる耐久性を持ったタイヤを提供することはメーカーとして当然の義務でしょう。ミシュラン側はサーキットのデータ不足を原因に挙げていますが、そんなものは理由にならないでしょう。データが無いのなら取ればいいのですから。

また、シケイン設置の要求に対しFIA側はコーナーのスピード制限を提案したようですが、確かに急造シケインの設置も安全性に問題ありと言えるでしょう。FIAの提案は決して納得いかないものではないと思いますが、合意できなかったのは何故でしょうか?

交渉決裂の背景としては、やはりチーム(メーカー)とFIAの対立があるでしょう。新団体設立を巡っての駆け引きは色々あるようですし。チーム(メーカー)側としてはFIAに主導権を握られることに対する拒否反応があったのでしょう。

確かにここ数年のFIAの対応は納得しがたいものがあります。レギュレーションをコロコロ変えるのも問題ですが、タイヤだけでなくエンジンに対するレギュレーションや予選方式の変更などこれでF1が面白くなったと言えるのでしょうか?

レギュレーション変更の方向性としてはコストダウンと安全性確保があるのでしょう。確かに各チームの資金力には大きな差があり、それ故ドライバーの腕で埋めようがない車の性能の差があるのは確かです。何らかの均衡策が必要なのは理解できます。

また、エンジンやタイヤに対するレギュレーションは、耐久性を要求することでスピードダウンを図り安全性を確保する狙いでしょう。しかし、いくら耐久性が要求されるとは言え、速さを追求しようとするのがF1の理念であると思いますから、逆にギリギリの耐久性しかない車でレースを行うことの危険性も考えなければならないでしょう。

何よりこの一連の改正でレースがつまらなくなったと思います。四輪の場合、ただでさえオーバーテイクが難しいのに、レギュレーション変更でタイヤもエンジンもいたわりながらになる為、更に少なくなったように思います。また、ピットクルーによるタイヤ交換もレースを左右する重要なファクターでしたが、それが無くなったのもつまらなくなった原因でしょう。より予選の重要さが増したと言えるでしょうが、やはり単純明快な面白さがプロスポーツの魅力の一つですから、オーバーテイクのないカーレースはねえ…。

今回の場合、例えば「基本的にレース中のタイヤ交換は認めないが、事前の合意があれば当該レースに限りレース中のタイヤ交換を認める」といったレギュレーションにしておけば良かったと思います。ミシュランタイヤは勿論、ブリジストンタイヤも耐久性に余裕があった訳ではないですから。無用な混乱を避けるのもレギュレーションの持つ意味でしょう。

チーム(メーカー)とFIAの対立など、ファンには何の関係もありません。1年に1回のレースを楽しみにしていたファンを裏切ったことを重く受け止めるべきでしょう。ファンを蔑ろにするプロスポーツに未来はありません。
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【2005/06/21 07:23】 スポーツ一般 | トラックバック(4) | コメント(0) |
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