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ゲームソフト規制とメディアリテラシー

松沢成文・神奈川県知事のブログにゲーム愛好家からの批判が殺到しています。

<ソフト規制>松沢・神奈川県知事のブログに批判殺到

事の概略ですが、5月30日に神奈川県の県民部青少年課が神奈川県青少年保護育成条例に基づいて、「グランド・セフト・オートIII」を「有害図書類」に指定しました。また、松沢知事が全国知事会で同様の規制を他県においても実施することを要請したのが更に火に油を注ぐ結果となっています。コメントやトラックバックは少ししか読んでいないのですが、確かにその大半が松沢知事に対して批判的なものです。
「グランド・セフト・オートIII」が問題視されたのはその残虐性についてですが、続編の「グランド・セフト・オート・サン・アンドレアス」(日本では未発売)はアメリカでは性的描写について問題になったようです。

残虐ゲーム:性的描写確認で「成人指定」に 販売中止も

ソフトのレーティング(購入可能な年齢制限)を引き上げられる可能性があるらしいのですが。日本では、アダルト出版物等への所謂「18禁」はありますが、「バトル・ロワイヤル」が指定されたことで物議を醸した映画のR-15指定のように、残虐性に対する規制はゲームには存在しないですから確かに何らかの規制を設けても良いとは思います。

しかし、松沢知事は熟慮の上に規制を行うことにしたのでしょうか?恐らく、脊髄反射に近いのではと推測します。

僕が少し考えただけでも、懸念点は幾つかあります。
  • 規制導入の目的、規制範囲の明確化がなされていない
  • ゲーム業界等の過剰反応
  • 指定が本当に青少年保護育成に繋がるのか?
目的や範囲がはっきりしないと、それこそ何でも規制の対象になってしまいます。範囲を明確化すると融通はきかなくなりますが、刑法などの法律とは違うのですから融通性を重視する必要などないでしょう。単に、松沢知事の気に入らないソフトは全て規制したいからなのでしょうか?

また、他県に同様の規制を要請するだけでなく、規制対象の客観化はどうするのでしょうか。知事の好き嫌いが規制に反映されるのでしょうか?松沢知事のポケットマネーで第三者による格付け(レーティング)機関を設置したら如何でしょうか。

第二の懸念点については、特に日本人は過剰反応しやすい点にあります。今回問題になっているのは、残虐性の高いゲームソフトを青少年に販売することであって、残虐性の高いゲームソフトを(大人に)販売することでは無い筈です。しかし、このようなゲームが犯罪を助長するという考えもあり、今後残虐性の高いソフトは(大人に対しても)販売されなくなる可能性も高いでしょう。JR西日本の報道のように、マスコミがミスリードしていく可能性もありますし。

そもそも、ゲームはバーチャルな世界を体験するものでしょう。現実では体験できないことをゲームで体験することは悪いことではないでしょう。ゲームが犯罪に結びつくと言っているのは、現実と幻想の世界の区別が出来ない人が実際に犯罪を起こしたことがあるからでしょう。しかし、現実と幻想の区別が出来るかどうかは個人の問題でありゲームがそれを助長している訳ではないと思います。

ごく少数のケースを取り上げてそれを誇張するのはマスコミや政治家の悪い癖であると思います。極めて稀なことに対して規制を強化しようとするのであれば、日本だけで年間何千人もの死者を生み出す自動車などとても運転免許など与えられたものではないでしょう。

第三の懸念点ですが、「バトル・ロワイヤル」は結局R-15指定となりましたが、深作欣二監督はむしろ中学生にこそ見てもらいたいと思っていました。確かに残虐なシーンなどはありますが、残虐なシーンを見たら子供は暴力的になるものなのでしょうか?この件にはついては、科学的根拠は無く学者の意見も真っ二つなのですが。

僕の意見は人間はそんなに単純ではないと思います。同じシーンを見ても捉え方は人それぞれですし、むしろ物事を理解し表現していく能力(メディアリテラシー)を養う必要があると思います。悪を全て子供たちの前から排除することなど不可能ですし、そもそも世間は無菌室では無いでしょう。悪を排除することより善悪の区別ができるようになることの方が遙かに重要であり、そのような教育をすべきではないのでしょうか。

まあ、メディアリテラシーの低い国民の方が政治家にとっては都合が良いのでしょうが…。

定例記者会見の概要等も読みましたが、サイレントマジョリティなど単に自分に都合のいい解釈に過ぎないでしょう。サイレントマジョリティは政治で言えば無党派層のようなもので、松沢知事の考えを支持しているなどとはとても言えないでしょう。いずれにせよ、松沢知事は新たな規制を行うにあたり十分なプロセスを踏んでいないと思います。こんちくしょうと思って戴き、まずは十分な説明を行うよう切に願っております。
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【2005/07/26 21:30】 メディア | トラックバック(2) | コメント(1) |
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コメント
TBありがとうございます。
アメリカでも似たような記事がありましたので、それについて書いたブログをTBさせていただきました。
今回考えなくてはいけないことは、青少年に悪影響を及ぼしそうなゲームをどうしていくか?という部分だと思います。
おっしゃれてるように、辺に誇張されて「ゲームは正義か悪か?」の論争になっている気もします。「野放しになったゲームを自主規制に任せておけない」といった発言に、僕自身も過剰に反応しすぎてるかもしれません。
本当に悪いものなら規制すべきだと思います。その分、青少年にとって良いゲームは推奨していかなければ、メディアリテラシーを養っていけないのでは?と思います。そうしないと、GTAⅢはいつまでも「有害」なままです。
【2005/07/28 03:48】 URL | Daisuke yamaguchi #-[ 編集]
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