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韓国競馬の基礎知識

地方競馬の相次ぐ廃止決定は生産者にとっても大きな打撃ですが、このような記事がありました。

<競走馬>地方競馬減少で韓国市場開拓へ

日本が駄目なら海外でという発想は自然だと思いますが、果たしてうまくいくのでしょうか?僕自身、韓国競馬についてはよく知りませんので、調べてみました。
韓国競馬の主催は韓国馬事会(Korean Racing Association: KRA)です。業務としては、競馬の主催のみではなく競走馬の育成・競走馬の質の向上(海外からの種牡馬輸入など)にも及んでいて、名前だけでなくJRAに近い位置付けの組織です。競馬場はソウル競馬場、済州(チェジュ)競馬場の2場ですが、済州はポニー競馬なので、サラブレッドのレースが行われているのはソウル競馬場のみです。現在、釜山(プサン)に新しい競馬場を建設中で、間もなくオープンする予定になっています。また、日本のWINSのような場外馬券売り場もあるようです。

開催日数は94日(2004年度)で、土日の開催。夏場にはナイター競馬も行われるようです。平均賞金総額は500万円強で南関東B級レベル、最高賞金はKorean DerbyとGand Prix(Grand Prixの誤植だと思うが…)の3億ウォン(約3000万円)で大井以外の南関東ローカル重賞レベルです。因みに、賞金配分は1位から順に52%、22%、12%、8%、6%になっています。

売上は年間約7000億円。3兆円を誇るJRA、1兆円の香港ジョッキークラブ(HKJC)には及ばないものの、南関東4場で2000億円強ですから、物価水準や経済力からすれば、かなりの売上を誇っていることになります。

一番の問題は売上に競馬のレベルが追いついていないということです。以前のエントリーで書いたように日本の競馬もまだまだ「箱庭競馬」であるのですが、韓国競馬はそれ以上です。レースの大半が内国産馬限定レースで、実質的に内国産馬と外国産馬は別々のレースを走ります。また、馬の仕上げなどもまだまだで、日本では殆どお目にかからない馬体重400kg以下の出走馬も多いようです。競走馬の層の薄さから一本かぶりのレースも多いようで、レベル的には30年前の日本競馬と言ったところでしょうか。

レベルの低い原因としては、畜産振興を強く打ち出しすぎた事が大きいでしょう。その結果、零細生産者が多数生き残り、供給過剰気味になっています。KRAも生産頭数の割に質が伴わないことには危機感を持っていて、競走馬の75%を内国産馬でという目標を見直そうとしています。

概略はこのような感じですが、KRAも最近売上が伸び悩んでいるという状況を合わせても、生産を取り巻く状況は日本と似たようなものだと思います。韓国市場の開拓が成功するかどうかのポイントは、
  • KRAの施策
  • 競争力の証明
の2点であると思います。

KRAもレベルアップの必要性は感じていても、どこまで解放するかは難しい問題でしょう。競走体系は一刻も早く改めるべきだと思いますが、外国産馬が出走できるレースが増えれば、日本のバブル期のように高額の外国産馬がどんどん輸入される事態も考えられます。零細生産者ばかりの韓国では太刀打ちできなくなるでしょう。生産者の競争力強化と開放政策の匙加減は、日本でも苦労しているように一筋縄ではいかない問題です。

もう一つの問題として、現在でも韓国へは種牡馬や競走馬の輸出はされています。最近だと、エアダブリン等が韓国へ渡った訳ですが、某力士のように期待されながらも結果を残せていない状況です。ただでさえ、韓国に比べてコストが高く、また輸送費の問題もある訳ですから、走らない馬では勝負になりません。

結果を残せていないのは、ろくな馬を輸出していないということだと思います。中央競馬で結果を残せそうな馬や日本での産駒実績のある馬を韓国に輸出することは、値段から言っても無理でしょう。馬の値段=期待値と言えるので、安い馬が走らないのは当然と言えば当然なのですが、ただでさえ期待を裏切っている現状でより高額な馬を買ってくれるのでしょうか?持ち出し覚悟でもっと期待できる馬を輸出し、韓国での実績を作っていかないと無理でしょう。

地方競馬の最下級で走るような馬は、結局どこでもいらないと言うことです。
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【2005/01/27 00:13】 競馬 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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