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2017-06

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フロントもプロになれ

移籍問題と言えば中田浩二選手の話題もありましたが、フランス・リーグ1(アン)のマルセイユへの移籍が決定したようです。サッカーの場合、野球とは違い海外移籍は当たり前と言った雰囲気ですから、海外流出に対する危惧とかいう論調は皆無でしたが、こじれた要因は移籍金の問題でした。

Jリーグはヨーロッパのリーグに比べれば歴史も浅く、特に初期の頃は移籍先のチームに足元を見られていた(舐められていた)面もあると思いますが、海外でプレーすることが珍しくなくなった今では(中田浩二選手の移籍で今シーズン、ヨーロッパのリーグでプレーする選手は9人目ですからね)移籍金の相場等もある程度は形成されてきたかなと思います。

そのような状況下で起きた今回の騒動ですが、大きく2つの問題点を浮き彫りにしたと思います。
1. ヨーロッパと日本の移籍制度の違い
JFA(日本サッカー協会)の関連規定の中に、「プロサッカー選手に関する契約・登録・移籍について」というのがあります。この中の移籍金の項目を見てみると、

(1) アマチュア以外の選手がアマチュア以外の選手として移籍する場合、移籍元クラブは移籍先クラブに移籍金を請求できる。
(2) アマチュア以外の選手が契約期間満了後30ヶ月以内にアマチュア以外の選手として移籍する場合、移籍元クラブは移籍先クラブに移籍金を請求できる。
(3) 選手がアマチュアとして移籍する場合、移籍金は発生しない。ただし、アマチュア以外の選手がアマチュア選手として移籍し、移籍承諾日から3年以内にアマチュア以外の契約をした場合、移籍元クラブはアマチュア以外の契約を締結したクラブに移籍金を請求できる。
(4) アマチュア選手がアマチュア以外の選手として移籍する場合、移籍元クラブは移籍先クラブに「トレーニング費用」を請求できる。

とあります。中田選手と鹿島アントラーズとの契約は1/31まででしたが、契約が切れても30ヶ月以内の移籍であれば、移籍金が発生する事になります。
一方、ヨーロッパにおいては契約満了後であれば、選手はフリーとなり移籍金は発生しません。

南米には「パス」と呼ばれる選手の保有権もありますし、移籍についてのルールは全世界同じ訳ではありません。どちらのルールが優先されるのかと言えば、両者の力関係で決まると言うことでしょう。南米のクラブは「パス」を高値でヨーロッパのクラブに売って、移籍金を稼いでいるという事実はあります。日本の制度は、いわば「期限付きパス」と言えると思いますが、日本とヨーロッパのクラブの力関係からいって、規定の上限に近い金額を移籍金として貰うのはどう考えても無理でしょう。日本からロナウドやロベルト・カルロスのような選手が出てくれば、話は別ですが…。

2. クラブ運営の未熟さ
大きな問題はこちらだと思います。

サッカーにはFA制度は無いですから、主力選手が強制的にフリーになることは無い訳です。今回、中田選手をフリーにしてしまったのは明らかに鹿島アントラーズの失敗であると思います。ヨーロッパのクラブでは、残って欲しい主力選手とは複数年契約を結び、契約が切れる前に契約更新するのが当然ですから。移籍金をもらえるチャンスを自ら捨てるようなことはしないのはクラブとして当然の事でしょう。

中田選手が海外移籍を希望していることは以前から分かっていた訳ですから、本当に中田選手を必要な選手と考えているのであれば、複数年契約を結んでおくべきだったでしょう。契約が残っているのであれば、マルセイユとの交渉も違ったものになっていたでしょう。アントラーズとしては説得して翻意できると考えていたのでしょうが、明らかに見通しが甘すぎるとしか言いようがありません。

また、マルセイユが提示した契約金20万ユーロ(約2700万円)の受け取りを拒否したのも問題でしょう。ルールが違うのは確かに問題なのですが、マルセイユ側も金額はともかく、フリーの選手に移籍金を払うという譲歩はしている訳ですし。海外移籍においては前例がルールとなっていきますから、同様のケースにおいて今後は移籍金0が当然となってしまうでしょう。

Jリーグが始まり、選手も審判も確実にレベルアップしたと思いますが、フロントのレベルは追いついていないようです。日本のサッカーがレベルアップするためには、日本代表だけでなくJリーグのクラブのレベルアップも必要だと思いますが、フロントがアマチュアではそれも叶わぬ夢に終わるでしょう。

クラブの国際化の観点からも選手の海外移籍は今後も避けて通れないと思います。世界を相手にすると言うことは、レアルマドリード、マンチェスターユナイテッド、ユベントス等のクラブと同じフィールドに立つと言うことです。彼らと戦うのは選手だけではありません。フロントも真のプロにならなければ、とても戦っていけないでしょう。
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【2005/02/02 00:42】 サッカー | トラックバック(0) | コメント(0) |
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