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2017-08

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薬物疑惑とホームラン信仰

薬物使用に対する罰則強化でオーナー側と選手会側が同意したメジャーリーグですが、そんな中、元メジャーリーガーのホセ・カンセコによる暴露本「JUICED」が出版されました。やり玉に挙げられた選手は一様に否定していますし、単なる金儲けのためだろうという批判も関係者から多くあがっています。

カンセコと言えば、メジャーリーグ初の40-40(40本塁打、40盗塁)を記録した名選手である反面、拳銃不法保持やDV(ドメスティックバイオレンス)等で過去に何度も警察のお世話になっています。そういった評判の悪さに加えて、内容があまり生々過ぎるのが逆に懐疑的に思われるのも事実です。
とは言え、火のない所に煙は立たないでしょう。罰則が強化されたとは言え、1回目の陽性反応で10日間の出場停止、2回目で30日間、3回目で60日間、4回目で1年間、5回目はコミッショナーが処分を決めることになっています。今までの1回目の陽性反応では罰則が無かったことに比べれば明らかに罰則強化ではありますが、オリンピックでは1回目で2年間の出場停止、2回目で永久追放になりますから、それに比べたら大甘と言われても仕方ないでしょう。

この決定の背景には、やっぱりステロイド等の薬物を使用している選手がいるということがあるのでしょう。選手会側は選手を守ろうとするのは当然でしょうし、経営者側も人気選手が薬物使用で出場停止になれば大きなマイナスです。これまで薬物使用に対していわば黙認してきたのは、両者の利害が一致するからでしょう。

それに加えて、アメリカのマスコミによる過度のホームラン信仰が事態を悪化させた大きな一因であると思います。昨年はイチロー選手が262本の年間最多安打を記録しましたが、選手が選ぶア・リーグMVPに選出されたにも関わらず、実際のア・リーグMVPの投票では遠く及ばない結果でした。チームの成績が振るわなかったのも大きな原因ではありますが、初年度にMVPを受賞した際にもヒットだけの選手はMVPに相応しくないという声も多かったですからね。

日本のマスコミがミスターミスターと言っているように、アメリカのマスコミにとってはやはりベーブ・ルースがアイドルなのでしょう。ルースのようなスラッガーこそがスーパースターであり、ホームランこそが野球の最大の魅力という価値観を形成していったのかなと思います。

しかし、少し遡ればリッキー・ヘンダーソンのような選手もいましたし(彼はまだプレーしていたと思いますが)、バリー・ボンズも昔は走攻守揃った好打者というイメージでパワーヒッターでは無かったですからね。マグワイア、ソーサ、ボンズがホームラン記録を塗り替えていった90年代後半から大きく歯車が狂ってきたように感じます。

ホームランは野球の大きな魅力であるのは事実ですが、やはり野球は打って守って走るスポーツでしょう。パワーヒッターだけのスポーツでは無いはずです。ただ、そんなマスコミの理想とは逆に、所謂スモールベースボールを目指す球団が増えて、イチローのような選手が評価されるようになりましたが。

マスコミの価値観はともかくとして、薬物使用という反社会的行為に対し、MLBはもっと真剣に取り組む必要があると思います。今シーズンはNHLが全試合中止という最悪の事態となりましたが、MLBもストによって多くの試合が中止となる事態は今後十分にあり得ると思います。ストによる人気低下を回復する手段として、ドリームチームによるオリンピック出場も考えられますが、薬漬けではオリンピックに出られません

日本でも今年から「飛ばないボール」の採用によりホームランが減ることが予想されます。オリックスの仰木監督は「これでうちのピッチャーが20点も30点も取られなくて済む」という自虐的ギャグをかましていましたが、実際どうなるかはペナントレースが始まらないと分からないですけど。

ホームランが減ることによって逆に外野手の間を抜ける二塁打や三塁打が増えることが予想されますが、それによって外野手の守備力向上に繋がって欲しいなと思います。日本でも新庄選手などは「僕の守備を見て欲しい」と言っていますが、特にセ・リーグの球場は箱庭と人工芝で守備力を問われなかったのは事実でしょう。

イチロー選手もレーザービームと称される素晴らしい捕殺を見せますし、ランナーとのクロスプレーも野球の大きな魅力でしょう。日本もアメリカほどでないにせよホームランに偏ったところは見られますから、今一度原点に戻って、走攻守の全てに渡って素晴らしいプレーが見られるようになることを期待したいです。
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【2005/02/26 22:16】 野球 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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そのサプリメントは何のため(メジャーとドーピング)
 ホセ・カンセコ氏が出版する本によってメジャーリーグが揺れている。言わずと知れたカンセコ氏はアスレチックス、ヤンキースなどで活躍した強打者。アスレチックス時代にマグワイヤ選手やジアンビ選手が筋肉増強剤を使用しているところを目撃したなどの内容が記されている
SEABLOGスポーツ【2005/02/27 23:13】
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